汗と臭いのメカニズム
脇の下には、脇の有毛部の範囲にアポクリン腺、エクリン腺が存在します。
- ①アポクリン腺
わきが(ワキガ)の原因となる汗腺。 アポクリン腺からの分泌液が細菌と反応して特殊な匂いを発生します。 アポクリン腺はフェロモンとも言われ、誰にでもあるものですが、量が多い方ではわきが(ワキガ)になってしまいます。 - ②エクリン腺
通常、汗といわれるものを分泌する腺です。量が多い方では多汗症となります。 - ③皮脂腺
油を分泌する腺でにきびなどの原因となる。
治療法による効果と傷跡の関係
わきが(ワキガ)の治療法といっても、クリニックによってさまざまな治療法が紹介されており、 一般の方には何が良いのかわからないでしょう。 ここでは患者様が広告宣伝に惑わされず、自分の判断で自分の希望にあった手術を選択 出来るように、治療法による効果と傷跡の関係についてご説明します。
●効果を出すには
これは言うまでもなく、汗腺をしっかり除去出来ているかという事になります。完全に除去出来ていなければ、術後汗やニオイがまだ気になるという事になります。
- ①わきが(汗はそれほど気にならないがニオイが気になる)
アポクリン腺をしっかり除去する必要がある。 - ②多汗症(脇の汗が多い又は汗をかいた時ニオイが気になる)
エクリン腺をしっかり除去する必要がある。 - ③わきが+多汗症
アポクリン腺・エクリン腺をしっかり除去する必要がある。
通常は③の方がほとんどなのでアポクリン腺・エクリン腺をしっかり除去する必要があります。
●効果と傷跡の関係
わきが(ワキガ)手術の際、患者様が一番気にされるのは効果はもちろんの事傷跡に関してでしょう。ここではわきが(ワキガ)の傷跡に関して詳しくご説明します。
わきが(ワキガ)手術後の傷跡は大きく分けて2つです。
- ①切開線の傷跡に関して
基本的には気にする必要はありません。なぜなら、この切開線は豊胸術の際の傷跡と同様、脇のしわと同化してほとんど分からなくなるからです。雑誌広告等を見ているとこの切開線を小さくするという手術内容を目にしますが、あくまで消費者の目を引くためのもので、切開線を小さくする事自体は、たいしてメリットがない事なのです。 - ②有毛部の汗腺除去部位の皮膚の状態
わきが(ワキガ)の手術跡でもっとも気にしなくてはいけないのが、この部分です。
はじめに皮膚のダメージと傷跡についての基礎知識をご説明いたします。
表皮は1ヶ月位で生まれ変わり、新しく再生されますが、真皮は再生されません。
真皮層にダメージが加わる事が術後の傷跡に大きく関係します。真皮へのダメージが多ければ術後の傷跡(皮膚の硬さや黒ずみ)の回復が遅く、ダメージが少なければ回復は早いという事になります。
さて次に汗腺の除去と真皮に対するダメージを考えていきましょう。
アポクリン腺の除去では、真皮より下の脂肪層にアポクリン腺が多く分布するので除去の際真皮のダメージが少なくてすみます。
※アポクリン腺は大部分は脂肪層寄りにありますが一部は真皮側にへばりついているため、完全に除去しようとすれば真皮へのダメージは大きくなります。
エクリン腺の除去では真皮にへばりついているため除去する際、真皮へのダメージは大きくなります。
エクリン腺の除去では真皮にへばりついているため除去する際、真皮へのダメージは大きくなります。
●手術方法による手術効果と傷跡の関係
【東京新宿院の診療項目】
わきには汗を出す汗腺が二つあります。一つはエクリン汗腺、そしてもう一つがアポクリン汗腺です。思春期を過ぎるとアポクリン汗腺から分泌される汗の量が増加しますが、この汗はタンパク質を豊富に含んでおり、細菌(直接身体に悪い菌ではない常在菌)がこのタンパク質を分解する時に嫌な臭いを発生させます。これが腋臭症の原因です。治療法はボトックス注射もしくは手術療法がありますが、それぞれの施術のメリットとデメリットを説明させていただいてから治療を行っていきます。腋臭症でお悩みの方は、ぜひ水の森美容外科新宿院までお越しください。